ホームページリニューアルの進め方|失敗しない手順とSEO対策

ホームページをリニューアルして、見た目は見違えるように新しくなった。ところが数か月後、アクセスが減り、問い合わせも減ってしまった。そんな話を耳にしたことはないでしょうか。リニューアルは、うまく進めれば事業の追い風になりますが、進め方を誤ると、これまで積み上げてきた検索からの流入を失う危険もはらんでいます。私たちは、企業・店舗様のホームページ制作のなかで、既存サイトの作り直しやCMSの移行にも対応してきました。この記事では、リニューアルを検討されている方が、あらかじめ知っておくと役立つ進め方をまとめます。

リニューアルで、いちばん怖いこと

リニューアルを検討する理由は、さまざまです。デザインが古くなった、スマートフォンで見づらい、更新するのが大変になった、CMSのバージョンが古くセキュリティが不安になった。どれも正当な動機です。

ただ、リニューアルには、見えにくいリスクがあります。最も大きいのは、検索エンジン経由の流入が下がることです。サイトを作り替えると、ページのURLが変わったり、これまで評価されていたページが消えたり、文章の内容が大きく変わったりすることがあります。その結果、検索結果での表示位置が変わってしまうことがあるのです。

次のリスクは、更新が止まってしまうことです。新しい仕組みに切り替えたものの、担当者が使いこなせず、公開後の更新が滞ってしまう。せっかく作り直したサイトが、半年後には元の古いサイトと同じ状態に戻ってしまいます。

さらに、公開の直前になって、本来残すべきページや機能が抜けていたと気づくこともあります。問い合わせフォームの送信先が変わっていた、旧サイトにあった資料のダウンロードページがなくなっていた、といった見落としです。

こうしたリスクは、事前に整理しておくことで、かなり小さくできます。リニューアルを成功させる鍵は、「何を新しくするか」より先に、「何を変えないか」を決めておくことです。

まず、目的と現状を数字で確かめる

進め方の最初の段階は、リニューアルの目的を明確にすることです。問い合わせを増やしたいのか、採用応募を増やしたいのか、店舗への来店を増やしたいのか。目的によって、サイトに必要な構成も、残すべきページも変わります。

目的が決まったら、現在のサイトの状態を確認します。Googleが無料で提供しているSearch Consoleや、アクセス解析のツールを使えば、どのページにどれだけ検索から訪れているか、どの言葉で見つけられているかを確認できます。検索からの流入が多いページは、いわばサイトの資産です。リニューアルでは、そうしたページの内容とURLを、できるだけ守る方針を立てます。

反対に、ほとんど読まれていないページや、情報が古くなったページは、リニューアルを機に整理する候補になります。すべてを残すのではなく、残すもの、統合するもの、手放すものを、数字をもとに仕分けていくのです。

ドメインとURLを守る

検索での評価を引き継ぐうえで、特に重要なのがドメインとURLの扱いです。

ドメインを変えずにリニューアルする場合でも、ページのURLが変わるときには、旧URLから新URLへ恒久的に転送する設定(301リダイレクト)が欠かせません。この設定がないと、検索結果から旧URLを訪れた人はエラーページに行き着き、検索エンジン側もページの移動を把握できません。

どうしてもドメインを変更する場合には、旧ドメインから新ドメインへの転送に加えて、Search Consoleの「アドレス変更」の手続きも行います。新しいドメインへの引き継ぎには時間がかかることがあるため、変更するかどうかは慎重に判断する必要があります。

特別な理由がなければ、「ドメインはそのまま、URLもできるだけそのまま」を基本方針にすることをお勧めします。

CMSをどう選ぶか、どう移行するか

リニューアルの機会は、CMSを見直すチャンスでもあります。私たちが対応しているのは、WordPressと、国内での対応事例が少ないOctoberCMSです。既存の静的なHTMLのサイトをCMSに切り替えたい場合や、古いCMSから新しいCMSへ移行したい場合にも対応します。

CMSを選ぶときは、次の点を整理しておくと判断しやすくなります。

これらを踏まえて、必要な機能とセキュリティの水準に見合ったCMSを選びます。古いCMSから移行する場合は、既存の記事や画像を新しい仕組みへ移すとともに、記事のURLがどう変わるかも、この時点で確認しておきます。

公開前に、テスト環境で確かめる

作り直したサイトは、いきなり本番で公開せず、テスト環境で十分に確認してから公開します。確認すべき点は、たとえば次のようなことです。

また、テスト環境が検索エンジンに登録されてしまわないよう、閲覧制限や検索結果に表示させない設定を行っておくことも大切です。逆に、公開の際には、そうした設定が残ったままになっていないかも確認します。本番公開後に検索エンジンの巡回を妨げる設定が残っていた、という事故は、決して珍しくありません。

公開した直後は、Search Consoleでエラーが出ていないかを確認し、アクセスの推移を見守ります。リニューアルは、公開して終わりではなく、公開後の数か月をかけて、結果を確かめる作業でもあります。

文章と画像を、どこまで引き継ぐか

リニューアルのとき、既存のサイトに載っている文章や画像を、そのまま新しいサイトに持ち込めばよいと考えがちです。けれども、すべてを機械的に移すことは、必ずしも最善ではありません。

検索から多くの人が訪れている記事や、問い合わせにつながっているページの文章は、むしろ慎重に扱うべきです。表現を整える程度にとどめ、文章の主旨や見出しを大きく変えないほうが、検索での評価を保ちやすくなります。一方で、情報が古くなって実態に合わなくなったページや、内容が重複している複数のページは、統合や削除を検討する機会です。ページ数を減らすことで、サイト全体が読みやすくなり、更新の負担も軽くなります。

画像も、サイズが大きすぎて表示が遅くなっているものや、画質が低くて現在の画面に合わないものは、この機会に見直します。ページの表示速度は、利用者の使いやすさにも、検索での評価にも関わる要素です。

また、リニューアルは、不足していた情報を補う機会でもあります。サービスの内容、料金の考え方、会社の考え方、よくある場面での利用の流れなど、お客様が知りたかったのに載せていなかった情報を、新しいページで補うことで、問い合わせにつながる確率を高められます。

内製か、制作会社への依頼か

リニューアルを、自社で進めるのか、制作会社に依頼するのかは、悩ましい判断です。

自社で進める利点は、費用を抑えやすいことと、自社の事情に合わせて柔軟に進められることです。ただし、担当者が通常業務と並行して進める場合、作業が遅れがちになり、公開までに予想以上の時間がかかる傾向があります。また、URLの転送設定やセキュリティの備えなど、専門的な知識が求められる部分で見落としが生じやすい点は、注意が必要です。

制作会社に依頼する利点は、こうした専門的な部分を任せられることと、進行管理を含めて一括して進められることです。一方で、依頼する側の目的や考え方を、制作会社にきちんと伝える作業は、どうしても必要になります。伝わらないまま進むと、完成したサイトが、思っていたものと違うという結果になりかねません。

両者を組み合わせる進め方もあります。たとえば、構成や文章の骨子は自社で用意し、構築や移行の技術的な部分は制作会社に依頼する。あるいは、公開までは制作会社に依頼し、公開後の日常的な更新は自社で行う。私たちは、お客様の体制と予算をお伺いしたうえで、無理のない役割分担をご提案します。

公開後の最初の数か月で、確認したいこと

公開した後も、しばらくは、気を抜けない期間が続きます。検索エンジンが新しいサイトの内容を読み取り、評価を更新するまでには、一定の時間がかかるからです。この間に、順位やアクセスが一時的に変動することは、珍しくありません。

最初に確認したいのは、Search Consoleに、エラーや警告が表示されていないかどうかです。ページが正しく読み取られているか、サイトマップが認識されているか、転送の設定に問題がないか。これらは、公開後すぐに、そして定期的に確認する価値があります。

次に、アクセスの推移を見ます。公開前と比べて、検索から訪れる人の数や、問い合わせの数に、大きな変化がないか。もし大きく下がっているページがあれば、そのページのURLや内容が、リニューアルの際にどう変わったかを調べ、必要な修正を行います。

また、問い合わせフォームが、きちんと動作しているかも、継続的に確認します。公開直後に動いていても、あとから何らかの変更が影響して、送信できなくなることもあります。定期的にテスト送信を行う習慣をつけておくと、機会損失を防げます。

見落としやすい、細かな点

最後に、リニューアルの際に見落とされがちな、細かな点を挙げておきます。

アクセス解析のためのタグが、新しいサイトに引き継がれていないと、公開後のアクセス状況を把握できなくなり、効果の確認ができません。通信を暗号化するための証明書の設定が不完全だと、ブラウザーに警告が表示され、訪れた人に不安を与えます。旧サイトで公開していた資料のダウンロードや、特定のページへのブックマーク、他のサイトからのリンクが、新サイトで切れていないかも確認が必要です。

さらに、旧サイトで運用していたメールアドレスや、フォームの送信先が、新サイトで変わっていないかも、見落としがちな点です。小さなことのように見えて、お客様との接点を失う原因になりかねません。

これらは、一つひとつは小さな項目ですが、リニューアルの成否に関わる大切な確認事項です。私たちは、公開前の確認項目を整理し、漏れのないように進めます。

費用の考え方

リニューアルの費用は、サイトの規模や内容によって大きく変わります。費用を左右する主な要素は、ページ数、デザインの作り込みの度合い、CMSへの移行や既存記事のデータ移行の量、フォームなどの機能、公開後の保守の有無です。

見積りを依頼されるときは、費用の総額だけでなく、何が含まれているのかを確認することをお勧めします。たとえば、旧URLからの転送設定、公開前の検証、公開後の更新方法のご案内などが含まれているかどうかは、公開後の安心感につながります。私たちは、ヒアリングでご予算感をお伺いしたうえで、無理のない構成をご提案します。

進め方の全体像

私たちがご提案する進め方は、次のとおりです。

現状の確認と目的の整理

目的、現在のサイトの状態、残すべきページを整理します。

構成とデザインのご提案

新しいサイトの構成とデザイン案をご提案します。URLの変更を最小限にとどめる設計を前提とします。

制作と移行

CMSの構築、コンテンツの実装、既存データの移行を行います。

検証と公開

テスト環境で転送設定やフォームを確認したうえで公開します。

公開後のフォロー

公開後の運用についてもご相談いただけます。

作り直す前に、まず現状をご相談ください

リニューアルは、やみくもに始めるよりも、現状を整理してから始めるほうが、結果として費用も時間も抑えられます。サイトを作り直したいと思ったとき、あるいは今のサイトに何となく不安を感じたときに、お気軽にご相談ください。

リニューアルのご相談やお見積りは、お問い合わせフォームからお願いします。ホームページ制作の全体像は、兵庫・姫路・岡山のホームページ制作のページでご紹介しています。